約束
約束
約束を守ること
それは物事のはじまりで、私にはその認識が甘いところがあります。口約束でも何でも、一度自分の口から発した言葉を責任もってやり遂げることは、今の私には苦痛で仕方がないです。
やらないといけないことがあったとして、それがめんどくさいから後回しにすることでその場から逃げてしまいたくなります。感情に飲まれてしまうと、その結果どうなるのか?そんなことなんて考えられていません。
今までの人生を振り返ってみると、友人に対しても約束をきちんと守れる気がしなくて、約束をすることはほぼ無かったと思います。レポートやテスト勉強はギリギリになって追い込み、友人との待ち合わせは大体遅刻して、人に会うのはそのときの気分次第で決めていました。
なぜなら、約束を守らないことによるデメリットがさほど無かったからです。友人が、遅刻や気分屋の私を見越して対応してくれていたのもあり、それに甘えて「友人を失うことはないだろう。」という程度の認識でした。それは、今思えば相手を全然大切にしていなかったということだと思います。
今も、約束をするときにその約束を守れる気がしなくて、いい返事ができません。社会人になると今まで通りにはいかず、自分が言ったこととやっていることが違うくて、日々反省しています。心の底から納得できていないから、とか、やる意味を見いだせてないから、とか理由はそのときどき言い訳のように沢山ありますが、ボスに対して納得しないから言うこと無視して好き放題する、というのは違うと思いました。
納得する、しないは関係なく、自分にとって苦しくて気に入らないことでも、ボスは自分の成長のために厳しくしてくれていることは変わらない事実だということを常に心にとめておくことで、素直にやっていけるような気がします。
約束を破ることで相手に迷惑をかけて、関係性が悪化してしまうことはわかるのですが、約束を破る=「自分との約束をやぶる」ともなってしまうことは意識していませんでした。
つまり、自分との約束を守っていれば、自動的に他人との約束も守ることになります。そこに相手は関係なく、自分が決めた信念を貫き通すことが自分の自信に繋がっていくのかな、と思いました。
ほとんどの人が約束を軽く考え、そこまでの覚悟を自分の中に持つことが難しいからこそ、できる人間が資産を築いていけるものだと思いました。私は約束を守らない結果、自己肯定感がどんどん消えていき、自信がなくなっていきました。相手との約束、自分との約束、どんな約束も守り達成していくことで、少しずつ相手の信頼を得て、自信をつけていきたいです。
相手との信頼関係の基本には「約束」があって、一度失った信頼を取り戻すことはすごく難しいことです。ここまでは、個人の話ですが経営の話になると、お客さまから失った信頼を取り戻すことは不可能なことです。それはこれまで積み上げてきた信頼を1回の不履行で台無しにしてしまい、いつの間にか倒産という結果になってしまうことは、私の中には無かった意識です。
そのときどき、やめたくなることも沢山あり適当にしてはやり直すということを何度もしてきました。覚悟がないから、同じことを何度も繰り返してしまうことは自覚があります。
「どうにかなるでしょ」と軽く考えてきた人生ですが、ここまで書いた、約束を守る=自分との約束→自動的に他人との約束を守ることになるということを自分の中に取り入れて、がんばっていきたいです。
今まで適当やってきたことや、相手との信頼の築き方というものが分からなかった自分ですが、大切な仲間と信頼を築けた未来や世界を見れるまで、辛いこともたくさんたくさんあると思います。そのときは、ここまで書いてきた文=約束を思い出して頑張ります。
藤井優奈