妬み
妬み
私が持ってないものを持っている人を見ると、別世界だと捉えることも僻むこともなく、「いいな、私も持てるような器の人間になりたい」と思っていました。
それから数年、頑張っていく上で、以前に憧れていたモノは大体手に入れられて、満足したところがあります。ただ欲しいと思う贅沢なものは手にしていないけど、現状の器では満足しました。
当時の私が憧れていた環境が整ってきて、次第に慣れて、当たり前かのように感じているところがあったのですが、良く考えれば、以前の私が「あの人羨ましい」と思ったように、今の私は一般的には羨ましいと思われる環境にいるんだな、と実感しました。
そして妬みや僻みの対象になってくるとも実感しました。羨ましい、と思って、「私も努力してそんな大きな器の人間になりたい」と思うことは成長させてくれる良い感情だと思いますが、みんなが皆そう思うわけでもなくて、羨ましい気持ちから恨みの感情を持つ人もいて、最初、私はそういう感情を理解もできませんでした。
こういう意見もあれば、ああいう意見もあるんだな、と受け入れましたが、ただ、そういう感情を持たれるのは私にとって良くないなぁ、邪魔だなぁ、と思いました。
色々考えてみると私にもまだまだ足りないことばかりだと気が付きました。僻まれるのは私にも原因があって、もっと頑張ってる素敵な女性だとしたらそんなことは無かったのかな、と自分の行動を改める必要がありました。
妬みや僻みの対象になって初めて自分のいる環境を客観的に見ることができましたし、今まで視野になかったよく分からない人の特徴をより深く考えられて、私の中ですごいしっくりくることがありました。
自分で自分を満たすことができず、周りを僻むような女性になりたくない、と強く思い、より明確な理想像をイメージ・共有することができました。より前進できて良かったです。
藤井優奈