滋賀の農家さん訪問〜オーガニック野菜〜
滋賀の農家さん訪問〜オーガニック野菜〜
先日、オーガニック野菜を育てている農家・大塚さんにお会いするため、滋賀の生産現場に足を運びました。
農家さんが知っている「有機野菜」について沢山の事を教えていただいたので、この機会に聞いて感じたことを皆様にも伝えたいと思います。
スーパーに行くと、有機野菜は、他の野菜と比べて倍ほどの値段で売られていますが、私は以前から、『この並べられている有機野菜は本当に有機なのか?』という疑問がありました。スーパーで売られている有機野菜を信用できず、でも有機と書いている商品の方が身体に良いのだろう。という気休め程度で購入していました。今となれば無知がゆえに疑いの気持ちがあったんだと思います。
今回、大塚さんに有機野菜の定義付けと内情を聞くと、そもそもオーガニックや有機野菜と呼ぶには農林水産省が定めた ”有機JAS規格” に認定される必要があり、「オーガニック」や「有機」といった言葉をパッケージに表示できるのは、この規格をクリアしたものだけだ、ということです。
この "JAS規格" のマークが重要らしく、有機JAS規格の認証マークがついていない野菜は、本当に有機なのかは怪しいということです。つまり、本物と偽物が混ざっているという事です。
認証マークがないけど有機とはどういうことか?
大塚さんも、有機JAS認定を取得されておられません。
なぜか?お聞きしました。
それは、認証を取得するには金銭的負担が大きい、時間的にも負担が大きいから。
- 申請書類数十ページ
- 畑ごとの過去数年の記録
- 畑ごとの栽培管理記録の提出
- 調査員の旅費交通費 実費
- 調査費用10万円 実費
これを毎年行う大変さを聞くと、認証を取得しない気持ちがわかります。
有機JAS規格に認定される条件は厳しいものです。
化学合成農薬や化学肥料を使わないところは何となく分かりますが、自分が農薬を使用していなくても、周辺の農場が使用していれば、風で飛んできた農薬が野菜や土に付着してしまい、この時点で有機とは言えなくなります。もし、水やりの水を農業用水路から引けば、他の畑の土から滲み出た農薬が混ざった水を使用している可能性があるので、認定はできなくなります。
それでもオーガニックだと謳い販売されている野菜もあります。(もちろん認証マーク無し)
大塚さんは、一段とこだわりをもち、JAS規格により近い生産方法で有機野菜を作っています。水は井戸から汲み、畑まで運んでいると聞いたときは驚きました。
他にも整体や気学にも精通されており、健康で、人間らしく才能を存分に生かし生活するためには・・・ということを仕事にされてきて、食べ物が重要だということに気が付かれ、ご自身で農家を始めたと伺いました。
また、近年では、ハウス栽培など農業技術の進化により、様々な野菜が通年食べられるという便利な時代になっていますが、大塚さんは、季節の野菜を育てることを大切に考えておられます。
- 春野菜:アスパラガス、もやし、新玉ねぎ、新じゃがいも
- 夏野菜:トマト、きゅうり、なす、ズッキーニ、納豆、オクラ
- 秋野菜:さつまいも、かぼちゃ、にんじん、大根、白菜、かぶ、ほうれん草
- 冬野菜:ほうとう、ふきのとう、ふき、小松菜、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、かぶ、蓮根
上記は、私が調べた情報ですが、ブロッコリーは今や年中スーパーで買えますよね。冬のお野菜だったんですね。
大塚さんは、広く販売をされておられず、限られた方に対して、信頼をベースに安心な野菜を届けておられます。またお客様も大塚さんを信頼し、お任せの野菜を楽しみに待っているそうです。(毎月1回、不定期に野菜を届けてもらうシステム)
今回、大塚さんとの出会いは、株式会社アンティークさん(当社のWEB制作を依頼してる会社になります)が、大塚さんとの関係を既にお持ちで(アンティーク運営の求人サイトで、大塚さんは占いを担当されています。※https://www.q-jin.careers/fortune/)安心の野菜を購入しておられることをお聞きし、今回京都プラスのお客様に対しても、安心な野菜をお届け出来ないか、と考えたことがきっかけです。
やはり、口に入れるものは大切だと考えますので、私自身日々気を配っているつもりですが、上記のような状況の中で、安心して口に入れることができる野菜を手に入れることは簡単ではありませんので、今回、生産現場にお伺いして私も届けてもらえるようにお願いしてきました。
また、京都プラス(https://www.kyoto-plus.jp)のお客様にもこのサービスを使っていただけるようお話をしてきましたので(10枠限定)、届いた野菜を食べて、改めて皆様にお伝えしようと思っています。
株式会社グレースは、旅行だけではなく、私自身が生きていく上で、必要だと感じた情報や仕組みや人間関係など、皆さんにもきっと役に立つであろう情報を集め、共有していきたいと考えています。
藤井優奈